僕の育った町は田舎の炭鉱町で、町外れの広い敷地には『たて坑』と呼ばれる今にも崩れそうな大きな廃ビルがあった。
中学生だった僕らはその頃、紙飛行機をどこまで飛ばせるかということに燃えていた。 屋上から飛ばすことにも飽きてきたある日、誰かが言ったんだ。 「たて坑から飛ばしたら、めちゃくちゃ飛ぶっちゃないと」 放課後、僕らはチャリで風になった。 『危険 立ち入り禁止!』がたくさん貼られた有刺鉄線をくぐりぬけ、誰かが垂らしたロープを使い、窓ガラスが全て割られたフロアを抜け、とにかくハトの巣だらけの階段をひたすら上り、やっと屋上に出た。 先生の机から頂いてきた(勝手に)大量のわら半紙をそれぞれお気に入りの飛行機に折り、飛ばしたんだ。 おお〜 それぞれ風まかせに飛んでゆく紙飛行機に、それぞれ何を思っていたのだろう。 「おれも飛びて〜」誰かが言った。 どこまでも見渡せる場所は、どこからでも見える場所でもある。 やがて四方八方からパトカーがやって来たのもよく覚えている。 時は今。 屋上で働く僕は、珍しく47階という高層ビルの屋上にいる。 真剣な顔で仕事の話をしている僕の胸ポケットには、小型の紙飛行機。 すぐに落ちるのか、はたまた風に乗るのか、どこへ着地するのか、どんな飛び方をするのか。 だけど僕は知っている、飛ばす瞬間が一番楽しいことを。 隙を見て、さあ「ていっ!」 僕らはまだ飛んでいる。 今は絶対に入れないようしっかりと鉄柵で囲われている。 文化財として残す、と言う意見もあるそうだ。 確かに、これを見ないと実家に帰った気がしないもんなぁ(笑)。 この日は、日本のアマチュア軽自動車の最大級のカーレースとコラボレーションライブということで、富士スピードウェイまで行ってきました。 前日夜に東京出発→明朝現地着(前ノリ)→昼ライブ→夕焼け帰路→深夜帰宅というネムネムハードスケジュール。 しかし、そんな眠気吹き飛ばすくらい気持のよいとこやったよ。 全然興味がなかったカーレースだったけど、目の前で見ると迫力満点! 写真はゴールした後のお披露目タイムみたいな時間。 いろんな車を見て回って楽しかった〜。 カーレース150台の参加者がみんなで記念撮影をしている隙に… 早足でゴールイン! みんなの視線が痛かった。 こちらは東京おんりぃわん野外ライブ第3弾! ほのぼのきまわりないこの会場でのワンシーン。 スリービーラインには珍しい客層のお客様(笑)。 素敵な空間をありがとう! 帰り際にて、風は涼しく富士を望む。 気分は晴れ晴れなのだがこの数分後、車の前照灯を消すのを忘れててバッテリーが上がっていたことを知る一行であった。 車好きが集まる大イベントでの情けないSOS。 カーレーストラブル用のレスキュー車に助けられました…。 犯人は私です。 車を貸してくれたリブハリウッドのみんな、ごめんなさい! しかし、日焼けでまっくろです。 サポートメンバー、スタッフの皆さん、素敵な旅をありがとう!
by ak_essay
| 2006-08-24 21:56
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