ありけんエッセイ集


有田健太郎のエッセイコーナーです
by ak_essay
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晩夏、南国の海へ行く【3】

しばらく砂山で立ちつくした後、海岸を東へと歩いた。
ずっと向こうに見える、杭が立ち並ぶ場所が気になったんだ。


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【砂丘最前列の松の植林は、嵐で埋もれてしまったようだ。
ここ玄海灘の砂丘は、いつも形を変える。】



途中、砂山の窪みで休憩。
お茶を買ってきといてよかったよ。


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【「私は指輪」
久しぶりに会った友人から貰ったんだ。
彼は、アクセサリーの製作職人を兼ねて働いている。
現在、自分のブランドを立ち上げるため日々奮闘中だ。
頑張れ!】



日本海に面するこの砂浜には、たくさんの漂流物が流れ着いている。

いったいどこから、どのくらい漂流したんだろう。
フジツボの付いたビン。

ハングル文字や英字で記されたポリ容器。

貝や海草が生えた流木。

もし彼らと会話ができるのなら、旅の話を聞かせてもらいたいなぁ。


ビンの中に手紙とか入っとらんかねー(古)。
探したがそんなビンはなかった。

代わりに小さなアンモナイトの殻を見つけた(生きているやつは、殻の中にイカが入っている。うそです)。

この海にはアンモナイトや、カブトガニがたくさんいるんだ。



空は、曇りと晴れの間くらいかね。
時折光線のような光が落ちてきたり、深く曇ったりした。


フラフラフラフラ
あっち寄りこっち寄り

立ち並ぶ杭の所に着いたのは、16時近かった。

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【当然海に入ります】



引き潮の波は、引っ張られていくようで好きだ。

じゃこじゃこと掘った穴が、少しずつ平らになってゆく。
僕は海に行くと必ず浜を掘ってしまう。

貝とか出てきたら嬉しくない?


ザザー

ザザー

ここは遠浅やけん、もう少し沖へ行けるよ


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海の中より西を見る

落ちてくる光線を追えども
そのまた先に光りあり

足跡は?と振り返れば
銀色の波

行く先は?とまた先を見れば
金色の波

ていっ!

蹴りあげた水しぶきは

晩夏の空に舞う




数分後、僕のジーンズはびちょびちょになるのである。



【おわり】

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by ak_essay | 2005-09-30 21:46
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